■ビュフォンの針の問題(その29)
【補】ウォリスの公式
比Vn-1/Vn-2=B(1/2,n/2)は自由度nのt分布の定数であり,実際,フィッシャーはn個の観測値の標本平均と母平均の差(距離)を標本標準偏差で割った統計量tの分布をn次元ユークリッド空間を使って導きだしています.
1/2B(1/2,(n+1)/2)=integral(0-π/2)(sinθ)^ndθ
この値は
n=2k(偶数)なら1・3・・・(2k-1)/2・4・・・(2k)*π/2
n=2k+1(奇数)なら2・4・・・(2k)/1・3・・・(2k+1)
これより,
lim1・3・・・(2k-1)/2・4・・・(2k)*root(k)=1/sqr(π)
変形するとウォリスの公式
(2n)!/(2^nn!)^2sqr(n)=1/sqr(π)
が得られる.
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