■ピックの公式の一般化(その4)

【4】一般の場合への拡張

  体積=内部の格子点数+面上の格子点数/2−辺上の格子点数/4−1

が任意の格子多面体に対して成り立つならば話は簡単なのだが,そうは問屋が卸さない.

  体積=内部の格子点数+面上の格子点数/2−辺上の格子点数/4−1

が成立しない反例をあげると,4点(0,0,0),(1,0,0),(0,1,0),(1,1,z)を頂点とする三角錐(体積z/6)では,

  内部の格子点数=0

  面上の格子点数=4

  辺上の格子点数=4

より

  内部の格子点数+面上の格子点数/2−辺上の格子点数/4−1=0

 凸格子点多面体に限っても,一般の場合に適用させようとすると,ここに掲げることができないほど複雑なものになる.半整数格子を導入すればこれが可能になるのだが,これについてはリーブの論文が参考になるとのことである.

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