■直観幾何学研究会2022(その7)

 頂角が90°の円錐を2つ作り,底面同士を貼り合わせる(重円錐).それを2つの頂点を通り平面で2等分する.その断面は正方形になるので,一方を90°回転させて,また貼り合わせる.これでスフェリコンの出来上がりである.

 スフェリコンの4つの辺は正八面体の12辺のうちの4辺に対応していて,ある方向から眺めると,1本の対角線をもった正方形に見える.

 スフェリコンをサイコロのように転がすと,くねくねと小刻みに動くが,全体としては一方向に転がる.実は,スフェリコンは穴をもたないメビウスの帯になっていて,単一の曲面をもつので,このような動きをするのである.丸いサイコロというわけである.

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