■最適停止の理論(その2)
この戦略は,お見合いにおける決断でも有効である.お見合いではそんなに悪くないという相手に出会っても,もう少し粘れば次はもっといい人にであえるかもしれないとついつい期待してしまうのが人情であろう.
そこで,全部で20人と次々にお見合していくとする.最初の7人までは絶対に結婚しない.それ以降は相手がそれまでの1位だったら結婚する.
しかしながら,実際問題として残りが少なくなるほど敷居を低くしていかざるを得ないし,全部で20人と次々にお見合するほどチャンスは多くはない.高々10人までと設定すると,最初の3人までは絶対に結婚しない.それ以降は相手がそれまでの1位だったら結婚するという戦略になるだろう.
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[雑感]
職場で最適停止の理論について話したところ,諸嬢より異論・反論がでた.それらをまとめると
[1]全体の37%(7人)を黙って見送るのは,その中に最高のパートナーが含まれている可能性がある.その場合,逃した魚が大きすぎる.
[2]必ずしも次の相手が前の相手よりもいいとは限らない.残りが少なくなるほど,スカを引く確率が高くなる.やっぱりあの人で手を打っておけばよかったと思っても,後の祭りである.
[3]結局,見合いは3回までで,一人目は黙って見送る.二人目が一人目よりよかったらその人を選ぶ.そうでなかったら三人目と黙って結婚するという戦略が現実的.
というものであった.
女の直観=見合いは3回までで,一人目は黙って見送る.二人目が一人目よりよかったらその人を選ぶ.そうでなかったら三人目と黙って結婚するという戦略は極めて現実的なものである.結局,数学なんかに頼らないで,自分の直観で勝負する,それでうまく行かなかったら潔く諦めるのが女の生き方なのである.
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