■高次元結晶の中心切断形(その9)
このシリーズでは[2]の中心切断形が[1]になるかどうか調べてみたい。
次に(3,3,4}(0100) の中心切断形が{3,3}(111)になるかどうか調べてみたい。
4次元空間において、{3,3}(111)は、たとえば,x+y+z+w=10の格子点(あるいはx+y+z+w=6)の格子点として表されると思われる。
あるいは、(x,y,z,w)は
x+y+z+w=0 (mod4)
x=y=z=w (mod4)
の格子点として表される。たとえば、(1,1,1,-3),(1,1,-3,1),(1,-3,1,1),(-3,1,1,1)
中心切断形を考えるのはこれがよさそうである。
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一方、[2]における、立方体[-n,n}^4の切断面は±(n/2,n/2,n/2,n/2)を通るから
x+y+z+w=±2n
x-y+z+w=±2n
x+y-z+w=±2n
x+y+z-w=±2n
x-y-z+w=±2n
x-y+z-w=±2n
x+y-z-w=±2n
x-y-z-w=±2n
これをnだけ平行移動させると立方体は [0,2n]^4となり、
x+y+z+w=6n,2n
x-y+z+w=6n,2n
x+y-z+w=6n,2n
x+y+z-w=6n,2n
x-y-z+w=6n,2n
x-y+z-w=6n,2n
x+y-z-w=6n,2n
x-y-z-w=6n,2n
中心断面 x+y+z+w=4n=10はこれらと交わり、交点は
x+z+w=5n,3n
x+y+w=5n,3n
x+y+z=5n,3n
x+w=5n,3n
x+z=5n,3n
x+y=5n,3n
x=5n,3n
(x,y,z,w)は格子点にならないと思われる
実際、(3,3,4}(0100) の中心切断形は{3,3}(111)ではなく、{3,3}(101)であることが分かっている。
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(3,4}(110) の中心切断形が{3}(11)になるかどうか調べてみたい。
3次元空間において、{3}(11)は、たとえば,x+y+z=6の格子点の格子点として表されると思われる。
一方、[2]における、立方体[-n,n}^3の切断面は±(n/2,n/2,n/2)を通るから
x+y+z=±3n/2
x-y+z=±3n/2
x+y-z=±3n/2
x-y-z=±3n/2
これをnだけ平行移動させると立方体は [0,2n]^3となり、
x+y+z=9n/2,3n/2
x-y+z=9n/2,3n/2
x+y-z=9n/2,3n/2
x-y-z=9n/2,3n/2
中心断面 x+y+z=6n/2=6はこれらと交わり、交点は
x+z=15n/2,9n/2
x+y=15n/2,9n/2
x=15n/2,9n/2
(x,y,z)は格子点にならないと思われる
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