■正多面体の正多角形断面(その95)
正四面体の辺の中点をうまく結ぶと正方形ができます。
ところで、正四面体に限らず、正単体をn次元空間内で作ると一般に座標が無理数になりますが、そこで、
正単体をもっとも手軽に作るには全体を1次元上げて、n+1次元空間の単位点n+1個からなる単体をとることです。
正5胞体の場合
P1:(1,0,0,0,0)
P2:(0,1,0,0,0)
P3:(0,0,1,0,0)
P4:(0,0,0,1,0)
P5:(0,0,0,0,1)
辺の中点は(1/2,1/2,0,0,0),・・・
面の中心は(1/3,1/3,1/3,0,0),・・・
正四面体の中心は(1/4,1/4,1/4,1/4,0),・・・
正5胞体の中心は (1/5,1/5,1/5,1/5,1/5)
1辺は√2になります。
正5胞体の相隣る5辺の中点は
(1/2,1/2,0,0,0),(0,1/2,1/2,0,0),(0,0,1/2,1/2,0),(1/2,0,0,1/2,0),(1/2,0,0,0,1/2)
となって、1辺の長さ√1/2,対角線の長さ1となって、正五角形ではないことがわかります。
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正5胞体の5頂点
は超平面:x1+x2+x3+x4+x5=1上にあります。
また、赤道面
は超平面:x1-x4=X(x2-x3),x2-x5=X(x3-x4),x3-x1=X(x4-x5)上にあるとすると
これらはx4-x2=X(x5-x1), x5-x3=X(x1-x2)も満たしますから、
X^2-X-1=0,X=τ,-τ^-1
5点の巡回置換の2つある不変平面は
x1-x4=τ(x2-x3),x2-x5=τ(x3-x4),x3-x1=τ(x4-x5)と
x2-x3=X(x4-x1), x3-x4=X(x5-x2),x4-x5=X(x1-x3)
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5点の巡回置換の2つある不変平面は
x1-x4=τ(x2-x3),x2-x5=τ(x3-x4),x3-x1=τ(x4-x5)と
それに直交する超平面: x2-x3=X(x4-x1), x3-x4=X(x5-x2),x4-x5=X(x1-x3)
例えば、面P2P3P4はx2+x3+x4=1,x1=0,x5=0上にあり、
x1-x4=τ(x2-x3),x2-x5=τ(x3-x4),x3-x1=τ(x4-x5)との共有点は(0,τ^-1/√5,1/√5,τ^-1/√5)
この巡回置換によって正五角形の頂点が得られます。
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(τ^-1/√5,1/√5,τ^-1/√5,0,0)
(0,τ^-1/√5,1/√5,τ^-1/√5,0)
(0,0,τ^-1/√5,1/√5,τ^-1/√5)
(τ^-1/√5,0,0,τ^-1/√5,1/√5)
(1/√5,τ^-1/√5,0,0,τ^-1/√5)
巡回置換だけでなくすべての順列を考える。5!
これらをすべて載せる平面は辺の中点と交差せざるを得ないと思われる
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