■正多面体の正多角形断面(その8)
正四面体の辺の中点をうまく結ぶと正方形ができます。
ところで、正四面体に限らず、正単体をn次元空間内で作ると一般に座標が無理数になりますが、そこで、
正単体をもっとも手軽に作るには全体を1次元上げて、n+1次元空間の単位点n+1個からなる単体をとることです。
正5胞体の場合
P1:(1,0,0,0,0)
P2:(0,1,0,0,0)
P3:(0,0,1,0,0)
P4:(0,0,0,1,0)
P5:(0,0,0,0,1)
辺の中点は(1/2,1/2,0,0,0),・・・
面の中心は(1/3,1/3,1/3,0,0),・・・
正四面体の中心は(1/4,1/4,1/4,1/4,0),・・・
正5胞体の中心は (1/5,1/5,1/5,1/5,1/5)
1辺は√2になります。
正5胞体の相隣る5辺の中点は
(1/2,1/2,0,0,0),(0,1/2,1/2,0,0),(0,0,1/2,1/2,0),(1/2,0,0,1/2,0),(1/2,0,0,0,1/2)
となって、1辺の長さ√1/2,対角線の長さ1となって、正五角形ではないことがわかります。
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例えば、面P2P3P4はx2+x3+x4=1,x1=0,x5=0上にあり、
x1-x4=τ(x2-x3),x2-x5=τ(x3-x4),x3-x1=τ(x4-x5)との共有点は(0,τ^-1/√5,1/√5,τ^-1/√5,0)
この巡回置換によって正五角形の頂点が得られます。
(0,τ^-1/√5,1/√5,τ^-1/√5,0)
(τ^-1/√5,1/√5,τ^-1/√5,0,0)
(1/√5,τ^-1/√5,0,0,τ^-1/√5)
(τ^-1/√5,0,0,τ^-1/√5,1/√5)
(0,0,τ^-1/√5,1/√5,τ^-1/√5)
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(辺の長さ)^2は
2(τ^-1/√5)^2+2(τ^-1/√5-1/√5)^2=2/5・(2τ^-2-2τ^-1+1)=2/5・(-4τ+7)=2/5・√5φ^-3
(対角線の長さ)^2は
2(1/√5)^2+2(τ^-1/√5)^2=2/5・(1+τ^-2)=2/5・√5φ^-1
後者は前者のτ^2倍になっていることが確かめられました。
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φ^-4=−3φ+5、 √5φ^-4=7φ−11
φ^-3=2φ−3、 √5φ^-3=-4φ+7
φ^-2=−φ+2、 √5φ^-2=3φ−4
φ^-1=φ−1、 √5φ^-1=−φ+3
φ^0=1、 √5φ^0=2φ−1
φ^1=φ、 √5φ^1=φ+2
φ^2=φ+1、 √5φ^2=3φ+1
φ^3=2φ+1、 √5φ^3=4φ+3
φ^4=3φ+2、 √5φ^4=7φ+4
φ^5=5φ+3、 √5φ^5=11φ+7
φ^6=8φ+5、 √5φ^6=18φ+11
右辺mφ+nの係数m,nはフィボナッチ数列をなす.
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正5胞体では三角形面上の点をうまく結ぶと正五角形ができます。
この点は重心座標系で(1,τ,1)、頂点から対辺までを2:τに内分する点です。
2:τは正五角形の外接円と内接円の半径の比に一致します。
2:τ=1:cos36=1:τ/2
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面P2P3P4の頂点は
P2:(0,1,0,0,0)
P3:(0,0,1,0,0)
P4:(0,0,0,1,0)
辺P2P4の中点Mは
:(0,1/2,0,1/2,0)
P3Mを2:τに内分すると
1/(2+τ){τ(0,0,1,0,0)+2(0,1/2,0,1/2,0)}
=1/(2+τ){(0,1,τ,1,0)}
=τ^-1/√5{(0,1,τ,1,0)}
=(0,τ^-1/√5,1/√5,τ^-1/√5,0)
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