■パウル・シャッツ環とヨハネス・シェンケ環(その27)

以前の検討で、鼈臑(べつどう,1/6立方体)を6個つないだ場合は連続回転できないが,8個つなぐと連続回転が可能になるとある。

紙とセロハンテープからなる模型では,実際に動かしてみると遊びがあるように見えるのは紙とセロハンテープからなる模型だからであろうか?

その後の検討で、ペンタドロン12個によるKaleidocycleは不可能であることが判明

どのように組み合わせても不可能であるから、証明といってもよい

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したがって

#1: ペンタドロンを変形させる

#2: シャッツ環を基にして同じような構造を作る。

が考えられるところである。

#2の方が簡単であるが、シャッツ環の6個の三角錐をバラバラにしないで、環のままで直方体にはならないので、#1を試すしかなさそうである。

その場合、しかし、立方体を作ったときに外側に現れる2面をそのままにして、内側に隠れる3面を変形させる

あるいは1面を外すことによって、可能になると思われた。したがって、内部にわずかな空洞ができてしまうことは避けられそうにない。

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#3: ペンタドロンを変形させずに、ヒンジのためのギャップを大きくとって、鼈臑8個の動きを実現させる

のが最も現実的な解決方法であろうと考えられた。

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