■パウル・シャッツ環とヨハネス・シェンケ環(その2)
パウル・シャッツ環・ヨハネス・シェンケ環の仲間たちを紹介したい。
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【1】エンドレス・キューブ
立方体を2×2×2に8等分する.8個の小立方体を8カ所で繋げる.連結の位置関係は実におもしろく,そのように繋げばバラバラになることなしに,6面×8個=48面すべてをみせることができる.たとえば,表面24個にロンドンの観光写真を載せれば,裏面(隠れている面)24個にパリの観光写真を載せることができるのである.
表の24面を裏返すと裏の24面が現れてくることを利用して観光地の写真を貼り付けてあるおみやげグッズもある.
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【2】エンドレスキューブのつなぎ方
直交3方向を東西・南北・天地方向にとる.天面の東西方向の2カ所を繋げる.東面・西面の南北方向の2カ所ずつ,計4カ所を繋げる.南面・北面の天地方向の底面よりを1カ所ずつ,計2カ所を繋げる.底面はそのままにする.
これで,8個の小立方体を8カ所で繋げたことになる.
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【3】カンタベリー・パズル
パズル作家デュドニーが1902年に見つけたとされる.正三角形を正方形に(正方形を正三角形に)する4片裏返しなしの有名なパズルであり,ヒンジで4片を回転させて正三角形と正方形を相互変換させる.
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