■ペンタドロン・完売御礼

【1】結晶の相転移

結晶格子は不変ではなく,金属結晶に鍛冶(鍛造冶金)を施すと結晶格子といえども不変骨格たり得ず,たとえば面心立方格子(最密充填)から体心立方格子(最疎被覆 )に移行する(相転移)。その途中,単純立方格子を経由しているかもしれない.もちろん個々の原子の振る舞いを直接確認することはできないが,その状態移行では空間の連続的な運動が起こらなければならない.

このことから,面心立方格子(菱形12面体),体心立方格子(切頂8面体),単純立方格子(立方体)を仲介する多面体が存在するはずであると考えるのは自然な発想であろう.さらに6角柱と長菱形12面体も含め,平行多面体全体にまで拡張して,それらをすべて仲介する多面体を求めたい.

面心立方格子と体心立方格子を仲介するメカニズムが存在するのである

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【2】フェドロフの定理に対する疑義

もし,5種類ある平行多面体自身がひとつのブロックで構成できるなら,自然界のレゴ・ブロックは1種類ということになる.そんな都合のいい多面体が存在するかどうか,当初は半信半疑というよりはむしろ懐疑的に思われていたが,そのようなブロックは実在する.

その多面体は奇妙な形の5面体であることから,ペンタドロンと名付けられた.ペンタドロンを元素記号に模してσで表すことにすると,立方体,6角柱,菱形12面体,長菱形12面体,切頂8面体はそれぞれσ12,σ36,σ192,σ384,σ48で構成されることになる.

[定理]平行多面体の元素数は「1」である

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完売したということで、開発に携わった身としてうれしく感じます。

今週から、ペンタドロンを環状配列した造形物の勉強会を始めます。

数学とアートの融合です。

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