■空間らせん(その1)

正四面体を連結させたらせん状の配列は、建築家・磯崎新設計の水戸芸術館のシンボルタワーに用いられた

その塔の外壁のパネルをはずせば、Boerdijk-Coxeterらせんのスケルトンが現れる

BCH (Boerdijk-Coxeter helix)は、正四面体がらせん状に連なるねじれた図形で、緩やかにカーブする3本の稜線をもつ注連縄状の規則正しい構造体である。生物学者にはエイリアンのDNAに見えるに違いない。

しめ縄に類似したその形状は、局所最密充填のみならず液晶研究への応用など多様なバリエーションを示すことになったのである

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