■定幅曲線と正方形の内転形(その1)

[1]ルーローの三角形

正三角形の3つの頂点を中心にして正三角形の1辺の長さを半径とする円を描くと,正三角形に少し丸みをつけた図形ができる.これがルーローの三角形である.

ルーローの三角形はどの方向の幅も最初の正三角形の1辺の長さとなる.いかなる方向に対しても等しい幅をもっている図形を「定幅図形」と呼ぶ.

平面における定幅図形は円だけではなく,そのような形状は無数にあります.定幅図形の中で最大の面積をもつものは円であり,最小の面積をもつものはルーローの三角形です(ルベーグ1914年).

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「定幅図形」であるから,どんな向きにおいても同じ長さを1辺とする正方形のなかにピッタリ収まる.そこでドリルの刃をルーローの三角形にすると四角い穴もあけられることになる.

正方形の内転形 (中心は非円)

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