■歯車の歯形曲線(その2)

歯車は1点の周りの回転を他の点での回転に変換する機構である。

昔の歯車の歯は滑り止めのための凹凸に過ぎなかったが、最近の機械では大きな力を高速で伝達することが要求される。

歯車の歯型曲線として重要なものを用途別に分類すると、インボリュート歯車とサイクロイド歯車の2種類になる。

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[1]サイクロイド歯車

回転円が固定円に接して滑ることなく転がっていくとき,回転円の周上の点の軌跡を考えます.回転円が固定円に外接するとき,その軌跡をエピサイクロイド,内接するとき,ハイポサイクロイドと呼びます.

アステロイド: x^2/3 +y^2/3 =a^2/3 は固定円の半径が回転円の半径の4倍になっているハイポサイクロイドです

固定円と回転円の半径が等しいエピサイクロイドは心臓型曲線(カージオイド)を描きます。

エピサイクロイド(カージオイド、ネフロイドなど)、ハイポサイクロド(デルトイド、アステロイドなど)は、サイクロイドとは異なり代数曲線です。

サイクロイド歯車ではエピサイクロイド・ハイポサイクロイド、エピトロコイド・ハイポトロコイドにより、すべり率が一定・摩耗の最小化を図っている。

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