■周期的にも非周期的にも平面を充填できるタイル(その2)

【1】フォーデルベルクのタイル貼り

1936年、ドイツの数学者フォーデルベルクは12°、84°、84°の二等辺三角形から始めて、特殊な9角形のタイルを発表した。このタイルは次のような性質をもっている

[1]2つのタイルで1つのタイルをカバーできる

[2]2つのタイルで2つのタイルをカバーできる

このタイルは12°回転したもの、180°回転したものとぴったり形が合うことから、円形ら二重らせん形のタイルが実現できる。

フォーデルベルクの9角形タイルは周期的にも非周期的にも平面を充填できる.

これを積み重ねることで周期的にタイル貼りできる8角形ができる.またらせん状に配置することで非周期的に平面を充填する.

フォーデルベルクの9角形タイルを変形させて13角形タイルを構成することもできる。

 同様な性質をもタイルとしては,正22角形と関係する(π/11−10π/11)の菱形を2分割した二等辺三角形などが発見されている.

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【2】七角形のタイル貼り

 正七角形の3つの辺を,その両端を結ぶ直線で折り返してできる七角形タイルをらせん状に配置することで非周期的に平面を充填する.この七角形タイルは平面を周期的に埋めていくこともできる.

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