■コラッツ予想(その33)

【1】コラッツ予想

任意の自然数nに対して

[1]nが奇数ならば,3n+1

[2]nが偶数ならば,n/2

にする.この工程(HOTPO手順,half or triple plus one)を繰り返し行うと常に1に到達するというのがコラッツ予想である(1930年代).

 1960年代に,角谷静夫がこの問題を知り,母校のエール大学に広めたが誰も解決することはできなかった.最近証明が発表されたが,その証明は不完全であって,いまのところ未解決である.

コラッツ予想は

  2^n=3m+1

の整数解(n,m)をすべて求めよという問題と関連している.コラッツ予想は要するに「自然数は3n+1と2のベキ乗の範囲内で二分木で一意に表される」という話なので,簡単に解決できてしまいそうな気がするが,はたして,このアルゴリズムは必ず終結するだろうか? 最後が1にならない数が存在することを証明できれば,自然数を結びつける新たなパターンから予想外の展開に繋がる可能性があるのだそうだ.

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