■折り紙と作図(その8)

 宇宙構造物の設計者,三浦公亮先生は不思議な開閉をする折り畳み式構造物を考え出された.

円筒状での座屈である吉村パターンと同様のものが平面上の座屈にもあるのではないかと考えて、

吉村パターンの表と裏のものを用意して、1列ずらして張り合わせると平行四辺形パターンが現れる。

これがミウラ折りであるが,学問的な名称は「可展二重波形面」(DDC surface)で,いたるところガウス曲率が0の展開可能面である.折り紙でモデルを作ることができるのはそのためである.

端をつまんで対角方向に引っ張るだけで全体が開くという特徴があり、 実際、ミウラ折りは人工衛星の展開式太陽電池パネルに採用されている.

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