■約数関数のおおまかな上界と下界(その33)
結局
p^m-1=p1^α1・p2^α2・・・pk^αk (p1<p2<・・・<pk)
φ(p^m-1)=Πpi^αi-1・(pi-1)
pi=Nm+1
となるものがあることを示せればよいのだが・・・。
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[1]pを素数,qをp^m-1の素因数とする
p^m=1 (modq)ならば,q=1 (modm)である
q=1 (modm)ならば、p^m=1 (modq)である。
を証明すればよい。
位数の法則
modpでのaの位数をeとする。このとき
a^n=1(modp)ならば、nはeの倍数。とくにp-1はeの倍数
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素数qをp^m-1の約数とすると
p^m=1 (modq)
modqにおけるpの位数をeとおくと、位数の法則よりeの可能性はmの約数に限られる。
eをkと仮定するとp^e=1 (modq)より
p^e+1=p、p^e+2=p^2、・・・p^m=p^e+m、となって、 p^m=1 (modq)に反する。
よって、e=m.
位数の法則よりe=mはq−1の約数。q=1(modm)
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