■約数関数のおおまかな上界と下界(その9)
完全数の問題は約数の和の問題であったが、ここでは約数の個数の問題を扱ってみたい。
平方数の約数の個数は奇数個であることがわかったが、奇数には4で割って1余るものと3余るものがある。
(その8)では予想がつかなかったので、
1=1^4と書き換えることにした。
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N、約数、約数の個数
1,{1}、1
4,{1,2,4}、3
9.{1,3,9}、3
16.{1,2,4,8,16}、5
25,{1.5,25}、3
36、{1,2,3,4,6,9,12,18、36}9
[1]約数の個数を4で割って1余るもの
1=1^4=1^2・1^2
16=2^4=2^2・2^2
36=2^2・3^2
[2]約数の個数を4で割って1余るもの
4=2^2
9=3^2
25=5^2
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約数の個数を4で割って1余るための必要十分条件は(重複を許して)偶数個の素数の平方数の積であることである。
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