■ルジンの問題と電気回路(その6)
ルジンの問題とは、ひとつの正方形を、整数の辺をもつ、等しくない正方形に分割するでる。ルジン自身もこの問題は簡単に解けないと思っていたようである。
実際に多くの人が挑戦を始めたが、長方形の正方形分割のようなニアミス解しか得られなかった(例えば、32x33の長方形を9個の大きさの異なる正方形に分割する)。
この問題は多くのアタックによく耐えたので、解答することが不可能と広く信じられていた。だから、回路理論に基づいた最初の解答が現れた時には大変な騒ぎとなった。
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【4】もう一人の暗号解読者
チューリングは第2次世界大戦中にドイツ軍が使っていたエニグマ暗号の解読に大きな役割を果たしたこと,現代の電子計算機の始祖のひとりであることはよく知られています.タットも戦時下においてヒトラー自身が使っていたトニー暗号を解読するという素晴らしい成果を成し遂げたとして讃えられています.弱冠24歳で驚嘆すべき発見をやってのけ,ノルマンジィー上陸作戦の前にはドイツの最高機密も解読できるようになっていたのです.
その後,タットはカナダに移り,組み合わせ論とグラフ理論を中心に研究,グラフ理論を現代のネットワーク研究へとつながる形に発展させるのに大きな貢献をしました.
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