■日本の畳の敷き方(その3)

日本の畳も1×2の長方形ですが,ドミノとの違いは4枚の畳の角が交わって十字にならないように(1点で合わないように)敷き詰めるという条件があります.この敷き方は「祝儀敷き」と呼ばれます.縁起の良し悪しは別にして,1点に4枚の畳の角が集まるのは点と点だけで接触する畳を生ずることから力学的に不安定な畳敷きであって,畳の敷き方から除外したいところです.

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【1】畳の敷き方数の母関数

  Electronic J Combinatorics 16.1 (2009) #R126

 によると,畳敷きの母関数は

  Tm(z)=ΣT(m,n)z^n=

[1]m=0のとき,1

[2]m=1のとき,1/(1−z^2)

[3]m=2のとき,(1+z^2)1/(1−z−z^3)

[4]mは奇数で,3≦m≦nのとき,

  (1+z^m-1+z^m+1)/(1−z^m-1−z^m+1)

[5]mは偶数で,4≦m≦nのとき,

  (1+z)(1+z^m-2+z^m)/(1−z^m-1−z^m+1)

m\n  1  2  3  4  5  6  7  8

1    0  1  0  1  0  1  0  1

2    1  2  3  4  6  9  13  19

3    0  3  0  4  0  6  0  10

4    1  4  4  2  3  3  3  5

5    0  6  0  3  0  2  0  2

6    1  9  6  3  2  2  2  1

7    0  13  0  3  0  2  0  2

8    1  19  10  5  2  1  2  2

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