■剰余の計算(その54)
【1】位数の法則
modpでのaの位数をeとする。
このとき、a^n=1(modp)ならば、nはeの倍数。とくにp-1はeの倍数
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[Q](2^n+1)/nが整数となるnをすべて決定せよ
nの素因数で最小のものをpとする。n=p・q
分子は奇数であるから、nも奇数。n=p・q、p≧3
(2^p)^q=-1 (modp・q)
以下の計算はこの計算をスマートにしたものといえる
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nの素因数で最小のものをpとする。
分子は奇数であるから、nも奇数。p≧3
2^n=-1 (modp)
4^n=1 (modp)
ここで、pを法とする4の位数をeとする。
4^e=1 (modp)
eはnの約数かつp-1の約数。しかし、eはnの最小の素因数であるから、e=1
p=3と決定される。
n=3m
m=1のとき(2^3+1)/3=3
m≧2の奇数
2^3m+1=8^m+1は3mで割り切れる。
mの最小の素因数をqとすると
8^m=-1 (modq)
64^m=1 (modq)
modqにおける64の位数をfとすると
64^f=1 (modq)
位数の法則よりfはmの約数かつq−1の約数→f=1
64=1 (modq)→q=3または7
q=7とすると8^m=-1 (mod7)
しかし8=1 (mod7)より矛盾→q=3→n=3m=9l
2^3=-1 (mod3)
2^(3^2)=512=-1 (mod3)
2^10=1024=1 (mod3)
2^80=1 (mod3)
2^(3^4)=2=-1 (mod3)
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l=1のとき(2^9+1)/9=57
l≧2の奇数
2^9l+1=512^l+1は9lで割り切れる。
lの最小の素因数をrとすると
512^l=-1 (modr)
262144^l=1 (modr)
modrにおける262144の位数をgとすると
262144^g=1 (modr)
位数の法則よりgはlの約数かつr−1の約数→g=1
262144=1 (modr)→r=3または7・・・
r=3とすると512^l=-1 (mod3)
r=7とすると512^l=1 (mod7)
q=3→n=3m=9l=27kとすべきだったことになる。
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