■シューアの定理(その7)
【1】シューアの定理とフェルマーの最終定理
フェルマーの最終定理を研究する中で、フェルマーの最終定理を、素数を法とした合同式数式
x^p+y^p=z^p (mod q)
を考えることが注目された。
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[a]リブリの定理
奇素数pを固定する。x^p+y^p=z^p (mod q)の解が、xyz=0(mod q)を満たすような自然数x,y,zしか存在しないような奇素数qが無限に存在するならば、最終定理は正しい。
したがって、無限列q,q2,q3,・・・を見つけられれば最終定理はめでたく解決となるわけですが、この方向性を否定したのがシューアのフェルマー合同式定理です。
[b]シューアのフェルマー合同式定理
奇素数pを固定する。このpに対して定数Nが存在して、q≧Nなるすべての奇素数qに対して
x^p+y^p=z^p (mod q)、xyz≠0(mod q)を満たすような自然数x,y,zが存在する。
シューアの定理を利用すると、フェルマー合同式定理が証明されてしまい、リブルの定理の方向性は完全の閉ざされてしまうのです。
1916年にシューアは鳩ノ巣原理をを使って、わかりやすい証明を与えた。
x^m+y^m=z^m (mod p)
pを十分に大きい素数と仮定するならば、pと互いの素な3つの整数x、y、zに対して、この合同式が成り立つという結果を示したことになる。
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