■剰余の計算(その6)
[Q]8911は合成数か?
[A]8911=7・19・67であるが,この素因数分解を知らないものとして
8910=2+2^2+2^3+2^6+2^7+2^9+2^13
2^2=4,2^2^2=16,2^2^2^3=16^2=256,
2^2^2^4=256^2=3159,
2^2^2^5=3159^2=−1039,
2^2^2^6=1039^2=1290,
2^2^2^7=1290^2=−2257,
2^2^2^8=2257^2=−3043,
2^2^2^9=3043^2=1320,
2^2^2^10=1320^2=4755,
2^2^2^11=4755^2=2818,
2^2^2^12=2818^2=1423,
2^2^2^13=1423^2=2132 (mod8911)
以上より
2^8910=4・16・256・1290・(−2257)・1320・2132=1 (mod8911)
よって,フェルマーの小定理の逆は必ずしも真とは限らない.
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