■素数分布(その1)
任意に選ばれた整数が、素数pで割り切れる確率は1/pであり、素数pで割り切れない確率は1−1/pである。
異なる素数で割り切れることが独立した性質であると仮定すると、xがそれより小さいどんな素数によっても割り切れない確率は
w(x)〜(1-1/2)(1-1/3)(1-1/5)・・・〜Π(1-1/pi)
で与えられる。
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lnW(x)〜Σ(1-1/pi)
とくに大きな素数に対しては
lnW(x)〜-Σ1/pi
素数についての和を、xより小さいすべての整数の和の変換するために
lnW(x)〜-ΣW(n)/n〜-∫W(n)dn/n
素数間の平均距離A(x)=1/W(x)を導入すると
lnA(x)〜-∫dn/nA(n)
A'(x)/A(x)〜1/xA(x)
A'(x)〜1/x
A(x)〜ln(x)
したがって、素数の平均密度は
W(x)〜1/ln(x)
となる。
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