■円分方程式の因数分解(その9)

【2】一般化

  x=ai  (modmi),(mi,mj)=1

に対して、M=Πmi、Mi=M/miと定義する。

このとき、NiMi=1  (modmi)となる解Niが存在して、

  x=ΣaiNiMi   (modM)

となる。

例:a1=3,a2=5→M=15,M1=5,M2=3

5N1=1 mod3→N1=2

3N2=1 mod5→N2=1

x=10a1+6a2 (mod15)

このとき、a1=2,a2=4ならばx=44=14 (mod15)

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【3】2次合同式への応用

  x^2=b  (modm=p^aq^br^c・・・)

は連立合同式

  x^2=b  (modp^a)

  x^2=b  (modq^b)

  x^2=b  (modr^c)

・・・・・・・・・・・・・・・

に帰着される。

例:x^2=9   (mod28)

x^2=9   (mod4)

x^2=9   (mod7)

したがって

x=3   (mod4)

x=3   (mod7)

x=-3=1   (mod4)

x=-3=4   (mod7)

の組み合わせを用いて、28を法とする4つの合同でない解を構成することができる。

M1=7,M2=4を用いると

7N1=1 mod4→N1=3

4N2=1 mod7→N2=2

これより,

x=21a1+8a2 (mod28)で

x=21・3+8・3=3 (mod28)

x=21・3+8・4=11 (mod28)

x=21・1+8・3=17=-11 (mod28)

x=21・1+8・4=25=-3 (mod28)

のように対で現れる

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