■オイラーのトーシェント関数(その30)

回転や裏返し,白黒の反転で重なるものは同じものとする。(裏返しを許すことにする)→正n角形の自己同型からなる二面体群である

巡回群の場合は(裏返しを許さないことにする)

[1]dをnの約数とする.

  Σφ(d)・2^(n/d)/n

で与えられる。

n=1のとき,[1]=2/1=2

n=2のとき,[1]=4/2+2/2=3

n=3のとき,[1]=8/3+4/3=4

n=4のとき,[1]=16/4+4/4+4/4=6

n=5のとき,[1]=32/5+8/5=8

n=6のとき,[1]=64/6+8/6+8/6+4/6=14

n=7のとき,[1]=128/7+12/7=20

n=8のとき,[1]=256/8+16/8+8/8+8/8=36

n=9のとき,[1]=512/9+2・8/9+6・2/9=60

n=10のとき、[1]=1024/10+32/10+4・4/10+4・2/10=108

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巡回群で、白がk個、黒がn-k個含まれている長さnのネックレスの個数は?

kとnが互いに素ならば

1/n・(n、k)に等しくなる。

そうでないとき、

[2]dをnの約数とする.

  Σφ(d)・(n/d、k/d)/n

で与えられる。

n=12,k=4の場合、

d=1→φ(1)・(12、4)=495

d=2→φ(2)・(6、2)=15

d=4→φ(4)・(3、1)=6

516/12=43通りのネックレスが存在する

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