■アダマール行列(その2)
【3】もうひとつのアダマール行列
0,+1を成分とする行列で,2つの異なる行または列を取ってくると,成分の半分は一致し,残りの半分が違っている行列もアダマール行列とよばれる.
アダマールはこのような行列が存在するのはnが2または4の倍数の場合だけであることを証明した.1933年,ベイリーはnが4の倍数で,かつ,pを奇素数として,n=2^a(p^b+1)であれば,アダマール行列は必ず存在することを証明した.
ベイリーの定理から外れる4の倍数は,92,116,156,172,184,188,232,236,260,268などである.
アダマール行列予想とは,nが4の倍数であればアダマール行列は必ず存在するというものである.現在発見されていない最小のアダマール行列はn=668である.
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アダマール行列の構成法については、
[参]ファン・リント、ウィルソン「組合せ論」丸善
を参照されたい
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