■制限のある分割から(その13)
[1]ロジャーズ・ラマヌジャンの第1恒等式
「1の位が1,4,6,9の数への分割と各因子の差が2以上ある分割とは同数ある.」
1の位が1,4,6,9の数とはmod5で±1と合同になる整数のことです.分割の構成数の差が2以上という制限を設けた分割と構成数が5n+1または5n+4の分割は恒に等しいというののが第1恒等式で,例えば5を1,4,6,9に分割するのは4+1,1+1+1+1+1の2通り,各因子の差が2以上ある分割は5,4+1の2通り.
言い換え:部分の大きさがお互いに少なくとも2以上異なるnの分割の個数は、5m+1,5m+4という形の部分へのnの分割の個数と等しい。
1+Σq^(n^2)/(1-q)(1-q^2)・・・(1-q^n)=Π1/(1-q^5n+1)(1-q^5n+4)
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[2]ロジャーズ・ラマヌジャンの第2恒等式
「1の位が2,3,7,8の数への分割と因子は2以上で各因子の差が2以上ある分割とは同数ある.」
これはmod5で±2と合同になる整数のことです.例えば5を2,3,7,8に分割するのは3+2の1通り,因子は2以上で各因子の差が2以上ある分割は5の1通り.
言い換え:部分の大きさが1より大きくてお互いに少なくとも2以上異なるnの分割の個数は、5m+2,5m+3という形の部分へのnの分割の個数と等しい。
1+Σq^(n^2+n)/(1-q)(1-q^2)・・・(1-q^n)=Π1/(1-q^5n+2)(1-q^5n+3)
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