■定規とコンパスで作図可能な正多角形(その15)
同じ大きさの正3角形2個のうち,1個を天地逆転させ,もう1個の正3角形に重ねると,星形6角形ができます.これはダビデの星と呼ばれて,イスラエルの国旗にも使われ,ユダヤ人の象徴とされています.星形6角形では内側に正6角形ができますが,外側のとがった角を結んでも正6角形ができます.すなわち,星形6角形は外側を正6角形が取り囲んでいて,内側にも正6角形が入っていることがわかります.
2つの正三角形の対称的な交差が中央部に正六角形を生み出し、その六角形の外側に小さな正三角形を生み出している。
それでは,2つの正方形を向きをずらして重ねてみよう。
二等辺三角形をもつ星形八角形が得られるが、ヒンデゥー教徒はこれラクシュミーの星と呼び、宗教的なシンボルとして使われている。
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一方、正五角形の対角線を5本とも引くと星型五角形が得られる
この星型五角形は黄金二等辺三角形でできていて、頂角の2倍が底角になっている。
ソロモンの星あるいはピタゴラスの星とも呼ばれる。
ピタゴラス教団のロゴとして使われたり、あるいはゲーテの戯曲「ファウスト」の中で、悪魔を怖がらせるために使われている。
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確かに、星型五角形は悪魔的でもある。正五角形の対角線はもう一つの小さな正五角形を生み出し、その正五角形の対角線はさらに小さな正五角形を生み出す。
この過程はいくらでも続けることができるからだ。
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