■MAZDA RE(その10)
ロータリーエンジンでは、エンジン諸元は偏心量eと創生半径Rの比であるK(=R/e)と排気量から決められる。
x=e・cos(αt) + R・cos(βt)
y=e・sin(αt) + R・sin(βt)
Kを大きくすればくびれは減るが、躯体が大きくなるので少ししびれがある諸元が選ばれている。
ロータリーエンジンの場合、n=4,α=(n-1)βとおくことができる。
x=e・cos((n-1)βt) + R・cos(βt)
y=e・sin((n-1)βt) + R・sin(βt)
ここでは、逆回転版を考える
x=e・cos((n-1)βt) + R・cos(βt)
y=e・sin((n-1)βt) - R・sin(βt)
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曲率は
κ=|x’y"-x"y’|/(x'^2+y'^2)^3/2
で与えられる。e=1とすると
x=cos((n-1)t) + R・cos(t)
y=sin((n-1)t) - R・sin(t)
x'=-(n-1)sin((n-1)t) - R・sin(t)
y'=(n-1)cos((n-1)t) - R・cos(t)
x"=-(n-1)^2cos((n-1)t) - R・cos(t)
y"=-(n-1)^2sin((n-1)t) + R・sin(t)
x'=-(n-1)sin((n-1)t) - R・sin(t)
y"=-(n-1)^2sin((n-1)t) + R・sin(t)
x"=-(n-1)^2cos((n-1)t) - R・cos(t)
y'=(n-1)cos((n-1)t) - R・cos(t)
x’y"-x"y’=-R(n-1)(n-2)cos(n-2)t+(n-1)^3-R^2<0
符号が一定であるためには
R^2-(n-1)(n-2)R-(n-1)^3>0
n=3のとき、R^2-2R-8=(R-1)^2-9>0・・・R>4
n=4のとき、R^2-6R-27=(R-3)^2-36>0・・・R>9
n=5のとき、R^2-12R-64=(R-6)^2-100>0・・・R>16
n=6のとき、R^2-20R-125=(R-10)^2-225>0・・・R>25
順回転の場合に等しい
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