■MAZDA RE(その7)
昨日、ロータリーエンジン(n-2角の穴をあけるドリル)とその逆回転版となるn角の穴をあけるドリルのプログラムを作成してみた。
その結果、15年前にはみえなかったことがみえてきた。ロータリーエンジンにはくびれがつきものと思っていたが、数学的にはそうではなかったのである。
ロータリーエンジンの小さなくびれは、排気量や圧縮比の向上、ガスシール性向上(シール揺動角)などのために、物理的な必要性から生じたものなのであろう。
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以前に誰も作ったことのないものを作ろうとしたとき,heuristics(経験則)やart(技巧)はあってもtheory(一般的理論)はなく,勘や経験や個々の問題の性質に負っていて,決定打となるlogical thinkingがないのが普通であろう.
山本健一氏は、天才的な技術者で、苦難の末にロータリーエンジン車を開発した人として知られているらしい。
しかしながら、ロータリーエンジンの数学理論につきましては知見がないに等しい状況にある。おそらく、熱によるハウジングの膨張バランス、燃焼形態や燃焼室のシール性の課題を解決し、実用性の開発を行ってきたためであろう。
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[参] 山本健一編「ロータリーエンジン」、日刊工業新聞社
を読んでも、ローターの形となるペリトロコイドの内包絡線の方程式さえ、与えられていないことがわかる。数学の力が必要とされている状況なのであろう。
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