■ロータリーエンジンはこれから何処へ向かうのか?(その7)

 周期2πの周期関数は

  f(x)=a0/2+Σ(ancosnx+bnsinnx)

  an=π∫f(t)cosntdt,Tbn=π∫f(t)sinntdt

と表せることが知られている。

その際、

∫cos(kx)dx=0,∫sin(kx)dx=0,

∫cos(ix)cos(jx)dx=0,∫cos2(kx)dx=n/2,

∫Σsin(ix)sin(jx)=0,∫sin2(kx)dx=n/2,

∫sin(ix)cos(jx)dx=0

という公式が重要な役割を果たしている。

===================================

非周期関数のフーリエ展開も有用である。たとえば・・・

[1] f(x)=x,[−π,π]

を周期関数と見なした不連続関数のフーリエ展開は

  f(x)=2[sinx/1−sin2x/2+sin3x/3−・・・]

x=π/2とおくと,

  π/4=1−1/3+1/5−1/7+−・・・(グレゴリー・ライプニッツ級数)

また,x=π/4とおくと

  π√2/4=1+1/3−1/5−1/7++・・・

この式で,符号は2項毎に交代する.

 

[2] f(x)=x^2,[−π,π]

を周期関数と見なした場合のフーリエ展開は

  f(x)=π^2/3−4[cosx/1^2−cos2x/2^2+cos3x/3^2−・・・]

 x^2/4=π^2/12+Σ(-1)^n/n^2・cosnx

x=πとおくと,π^2/4=π^2/12+Σ1/n^2・cosnx

  

つまり,

π^2/6=1/1^2+1/2^2+1/3^2+・・・(オイラー級数)

これは,f(x)=x,[−π,π]にパーセヴァルの等式

∫f(x)^2dx=πa0/2+πΣ(an^2+bn^2)を適用することでも得られる.

===================================