■掛谷定数(その18)
星状領域の面積は、n→∞のとき
πR^2
これは長さ2Rの線分の中点を中心とする円の面積に等しい。
したがって、掛谷の問題で考えた星状領域のようなメリットはないことになる。
また、星状領域を取り囲む円の面積は
π(2R-r)^2
であるから、n→∞のとき,
πR^2/π(2R-r)^2→1/4
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【1】2n-1尖点ペリトロコイドの面積
2n-1個の尖点をもつペリトロコイドは,パラメータθを用いて
x=(n−1)rcosθ+nrcos(1−1/n)θ
y=(n−1)rsinθ−nrsin(1−1/n)θ
θ(0、2nπ)
と記述されます.
θで微分すると
x’=−(n−1)rsinθ−(n−1)rsin(1−1/n)θ
y’=(n−1)rcosθ−(n−1)rcos(1−1/n)θ
ここで注意しなければならないことは,θは極座標(r,θ)のパラメータではないことです.そのため,
S=1/2∫r^2dθ r^2=x^2+y^2
として計算すると正しい値が得られません.
計算方法はいくつか考えられるのですが,
S=∫ydx=∫yx’dθ
S=∫xdy=∫xy’dθ
S=1/2∫(ydx-xdy)=1/2∫(yx’-xy’)dθ
その結果,ペリトロコイドの面積は
S=n(n−1)・πr^2
で表されることが計算されます.回転円の半径をR(=nr)とした場合は,
S=n(n−1)/n^2・πR^2
となります.
デルトイドの場合はn=2,R=2rですから
S=2πr^2
となって固定円の面積の2倍に等しくなります.また,n→∞のとき
S→πR^2
となって回転円の面積に近づきます.
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ペリトロコイド星状図形の面積は[π/8,π/4)であった。
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