黄色の線で示したペリトロコイド
x=(R-r)cosθ+Rcos((R-r)/Rθ)
y=(R-r)sinθ-Rsin((R-r)/Rθ)
では、長さ2Rの線分を1回転させることができる。(尖点が奇数の場合)
そこで、掛谷の定数のような面積の極限値を求めてみたい。
===================================
【1】n尖点ハイポサイクロイドの面積
n個の尖点をもつハイポサイクロイドは,パラメータθを用いて
x=(n-1)rcosθ+rcos(n-1)θ
y=(n-1)rsinθ-rsin(n-1)θ
θ(0、2π)
と記述されます.
θで微分すると
x’=-(n-1)rsinθ-(n-1)rsin(n-1)θ
y’=(n-1)rcosθ-(n-1)rcos(n-1)θ
ここで注意しなければならないことは,θは極座標(r,θ)のパラメータではないことです.そのため,
S=1/2∫r^2dθ r^2=x^2+y^2
として計算すると正しい値が得られません.
計算方法はいくつか考えられるのですが,
S=∫ydx=∫yx’dθ
S=∫xdy=∫xy’dθ
S=1/2∫(ydx-xdy)=1/2∫(yx’-xy’)dθ
S=(n-1)(n-2)・πr^2
で表されることが計算されます.定円の半径をR(=nr)とした場合は,
S=(n-1)(n-2)/n^2・πR^2
となります.
デルトイドの場合はn=2,R=2rですから
S=2πr^2
となって回転円の面積の2倍に等しくなります.また,n→∞のとき
S→πR^2
となって定円の面積に近づきます.
===================================