■オイラーの素数式(その2)

【2】ラビノヴィッチの定理

 f(x)=x^2+x+q

とおきます.連続する0≦x≦q-2に対してすべて素数になるには

  「qが素数で,虚2次体Q(√1-4q)が類数1をもつときに限る.」

というのが,ラビノヴィッチの定理(1912年)です.

x=1/2(-1±√-163)が解となる2次方程式は

  x^2+x+41=0

ですが,この式は0≦x≦39の範囲ですべて素数を与えます.

同様に,x=1/2(-1±√-67)が解となる2次方程式は

  x^2+x+17=0

ですが,0≦x≦15の範囲ですべて素数を与えます.

x=1/2(-1±√-43)が解となる2次方程式は

  x^2+x+11=0

ですが,0≦x≦9の範囲ですべて素数を与えます.

なお,x^2+x+qがn=0~q-2のとき素数になるには,0≦x≦√(q/3)のとき素数になることが必要十分だとわかっています.

===================================