■リーマン予想から深リーマン予想へ(その6)
【6】リーマン予想と深リーマン予想
ζ(s)の零点がs=−2,−4,・・・,−2nとs=1/2+tiの線上にあるというのが有名なリーマン予想ですが,リーマン予想は,一部に素数定理なども含む数学上の最大の難問であって,素数定理
π(x)〜x/logx
を精密化する問題と考えることができます.その同値な言い換えは
[1]リーマン予想の言い換え
任意のα>1/2に対し,L(s)のオイラー積はRe(s)=αで収束し,その値はL(s)に等しい
一方,
[2]深リーマン予想は,s=1/2でL(s)のオイラー積は収束し,その値は√2L(1/2)になるというものである.√2はs=1/2のときだけ発生する因子である.
深リーマン予想は,リーマン予想を内包していて,L(s)のオイラー積が
[1] Re(s)>1で絶対収束 ⇔ 素数が無数に存在する
[2] Re(s)=1で条件収束 ⇔ 素数定理
[3] 1/2[4] Re(s)=1/2で条件収束 ⇔ 深リーマン予想
という図式になる.
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