【4】ケイリー
ハミルトンの有名な四元数は複素数の拡張ですが,さらに,イギリスの数学者ケイリーによって8個の基底元1,i,j,k,l,m,n,oをもつ代数<八元数>も発明されました(1845年).
i2 =j2 =k2 =l2 =m2 =n2 =o2 =-1,
i=jk=lm=on=-kj=-ml=-no,
j=ki=ln=mo=-ik=-nl=-om,
k=ij=lo=nm=-ji=-ol=-mn,
l=mi=nj=ok=-im=-jn=-ko,
m=il=oj=kn=-li=-jo=-nk,
n=jl=io=mk=-lj=-oi=-km,
o=ni=jm=kl=-in=-mj=-lk
八元数では,乗法の結合法則も破れていて(a(bc)≠(ab)c),現在では幾何学の分類などに応用されています.さらに,16個の基底元をもつ同様の代数を構成しようと試みられましたが,それは成功するはずはありませんでした.
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