■整数の表現(その5)

【5】n元2次形式による整数の表現と15の定理

 1996年,コンウェイとシュニーバーガーは正定値n元2次形式(変数nの数は任意とする)が1から15までのすべての整数を表せば,それがすべての正の整数を表すことを示しました(15の定理).

 もっと限定していえば

  1,2,3,5,6,7,10,14,15

の9つの数を表現するならば,すべての正の整数を表現するという定理です.この定理はルジャンドルの4平方和定理も内包していて,

  1=1^2,2=1^2+1^2,3=1^2+1^2+1^2,5=2^2+1^2,6=2^2+1^2+1^2,7=2^2+1^2+1^2+1^2,10=3^2+1^2,14=3^2+2^2+1^2,15=3^2+2^2+1^2+1^2

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