■コペルニクスの逆定理(その8)
x=r1cosω1t+r2cosω2t
y=r1sinω1t+r2sinω2t
は,ω2=−ω1のとき楕円を描きますが,
ω1/ω2=k,r2/r1=|k|
という比をもつとき,kサイクロイドを描くことになります.
kが無理数のときは代数的ではなく,半径がr1+r2,|r1−r2|の2つの円で囲まれた環状領域を埋めつくします.kが有理数のときは周期的となり,サイクロイドは代数曲線であることが証明されています.たとえば,アステロイドとネフロイドは6次曲線,カージオイドとデルトイドは4次曲線です.
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【1】トロコイド曲線の符号
回転子が原点を中心とする円周上を公転角α(反時計回り)で動き,中心の周りを自転角β(反時計回り)で回転する場合,
x0=acosα,y0=asinα
[x]=[cosβ,−sinβ][b]+[x0]
[y] [sinβ, cosβ][0]+[y0]
より
x=acosα+bcosβ
y=asinα+bsinβ
が得られます.
もし,回転子の位相がπずれているならば,β→β+πですから
x=acosα+bcos(β+π)=acosα−bcosβ
y=asinα+bsin(β+π)=asinα−bsinβ
このことはb→−bとしても同じです
エピサイクロイドでは、回転子の位相がπずれていて
x=(n+1)rcosθ−rcos(n+1)θ
y=(n+1)rsinθ−rsin(n+1)θ
で与えられます.
回転円の中心はa=n+1、b=1の円周上を動くというわけです
.
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また,公転と自転の向きを逆方向にとる,すなわち,回転子が原点を中心とする円周上を公転角α(反時計回り)で動き,中心の周りを自転角β(時計回り)で回転する場合,
x0=acosα,y0=asinα
[x]=[cos(−β),−sin(−β)][b]+[x0]
[y] [sin(−β), cos(−β)][0]+[y0]
より
x=acosα+bcosβ
y=asinα−bsinβ
もし,回転子の位相がπずれているならば,
x=acosα−bcosβ
y=asinα+bsinβ
n個の尖点をもつハイポサイクロイドでは、回転子の位相がπずれていないので
x=(n−1)rcosθ+rcos(n−1)θ
y=(n−1)rsinθ−rsin(n−1)θ
回転円の中心はa=nー1、b=1の円周上を動くというわけです
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