■p進数体(その5)
各素数pごとに,通常の絶対値の代わりに「p進絶対値」を考える.そこから定義される「p進距離」を用いて有理数集合Qを完備化できる.そのようにしてできる完備化を「p進体」と呼び,Qpで表す.
d-1(x、y)=||x−y|の代わりに
dp(x、y)=1/p^k
と定義する。
d5(2,52)=1/5^2=1/25
d3(1/27,0)=1/3^-3=27
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【1】ヘンゼル符号
例えば、α=14の5進展開は
14=0・5^3+0・5^2+2・5^1+3・5^0
であるが、係数を鏡映することによってp進法のヘンゼル符号H(p,r,α)が得られる。
H(5,4,14)=0.4200
ここでp=5、r=4であるが、基底pに対するαのヘンゼル符号はr桁となる。
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