■ダリとエッシャー(その6)
結局、光速が一定になるためには時間の流れる速さが異なったり、空間の大きさが縮んだり広がったりすることが必要であった。1916年の一般相対性理論では運動とエネルギーや質量が空間と時間をゆがめるというものであった。重力も空間と時間がエネルギーによってゆがめられたことによって生じるのである。アインシュタインの考えは驚きを迎えられることとなった。
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1915年にアインシュタインによって提案された一般相対性理論から、次の効果が予言された。
[1]水星の近日点の動き
[2]太陽の近くにおける光波の屈折
[3]重力による赤色方向へのシフト
[4]重力場において電磁波放射が遅くなる
1919年、エディントンが皆既日食を観察していると、太陽の端に位置するはずの恒星が別の場所に見えたことによって、アインシュタインの考えが正しいことが証明された。
さらに、2016年にはごく最近まで確認されなかった重力波が初めて発見されたのである。
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