■多角数と多角数ゼータ関数(その5)
【5】4平方和定理(ラグランジュの定理)
「任意の自然数は4つの平方数の和の形に表せる.」
すなわち「n=□+□+□+□」
オイラーはこの定理の直前まで行きながら,最後の段階で成功しませんでした.ラグランジュはオイラーの研究成果からアイデアを得て,1772年,最後の段階を突破しました(オイラー・ラグランジュの定理).
その証明中で用いられる基本公式が
(a^2+b^2+c^2+d^2)(p^2+q^2+r^2+s^2)=x^2+y^2+z^2+w^2
で,1748年にオイラーによって証明されています.
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【6】ウェアリングの問題
1770年,ウェアリングは4平方和定理を拡張して,「任意の整数はたかだか9個の3乗数の和として,あるいは19個の4乗数の和として表される」ことを証明抜きで主張しました.
この問題は多くの数学的思考を刺激し,1909年に至ってヒルベルトによって,どの数もいくつかのn乗数の和で表されることが証明されています.以下,37個の5乗数の和,73個の6乗数の和,・・・と続きますが,この最良値を完全に決めることはまだできていません.
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