■素数の逆数和(その14)

 オイラー積ζ(s)=Σ(1−1/p^s)^-1を展開してみると,Σ1/p=∞であること.従って,素数が無限に多く存在することが直接に確かめられたのであるが,(その13)では何ともいえない食い違いを見せせた.

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 ζ(1+it)の大きさを考察するために,σ>1に固定,t>0とする.このとき,

  max|ζ(s)|=ζ(σ)

  t→∞のとき,limsup|ζ(s)|=ζ(σ)

したがって,

  σ≧1で,ζ(s)は非有界

  Re[Σ(1/p^s)]<−1/2・Σ(1/p^σ)+Σ(1/p^σ)

  Σ(1/p^σ)>1/2・log1/(σ−1)  (0<σ≦2)

を得ることができるが,

  Re[Σ(1/p^s)]≠Σ(1/p^σ)

が勘違いの元であった.

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