■おかあさんのための数学教室(その119)

 パスカルの三角形の奇数を黒に,偶数を白に塗ればシェルピンスキの三角形として知られるフラクタルができる.

 パスカルの三角形の初めのn段に現れる奇数の個数をPnとすると

  0.812・・・<Pn/n^log2/log3<1

がいえる.

===================================

[1]シングマスターは,1より大きいすべての数はパスカルの三角形に高々

  2+2log2n

回出現することを証明しました.

  6=6C1=6C5=4C2

  15=6C2=6C4=15C1=15C14

[2]また,シングマスターは,2^48までの数のなかで,すべての数は高々8回しか出現しないことを観察しました.

  2+2log22^48=98

ですから,

  2+2log2n

は引き下げられるべき上限なのでしょう.

 その8回出現する数が3003なのです.

  3003=14C6=14C8=15C5=15C10=78C2=78C76=3003C1=3003C3002

 78C2は3003が三角数であることを示しています.

  3003=77・78/2

[3]さらに,シングマスターは,パスカルの三角形に6回出現する数は無限個あることを証明しました.

===================================