■おかあさんのための数学教室(その86)

 その数N自身を除く約数をすべて足すと,その数Nになる自然数を完全数という.

 N:約数

 2:1

 3:1

 4:1,2

 5:1

 6:1,2,3

 7:1

 8:1,2,4

 9:1,3

 2〜9までのなかでは

  6=1+2+3

は完全数である.完全数はめずらしく,1000万の自然数の中には

   6=1+2+3

  28=1+2+4+7+14

 496=1+2+4+8+16+31+65+124+248

8128=1+2+4+8+16+32+64+127+254+508+1016+2032+4064

の4つしかない.

 ところで,

  1+2+3

  1+2+4+7

  1+2+4+8+16+31

  1+2+4+8+16+32+64+127

の部分は

  Σ2^i+(2^k−1)

の形をしていることに気づくであろう.

 2倍ずつ増えていく数を足した数が素数であるとき,その和に最大の約数をかけると間全数が得られる.

  1+2=3(素数) → 3・2=6

  1+2+4=7(素数) → 7・4=28

  1+2+4+8+16=31(素数) → 31・16=496

  1+2+4+8+16+32+64=127(素数) → 127・648128

===================================