■切稜多面体(その3)
原多面体の重心から稜心への垂線に対して直交する面で,面心まで切稜した切稜多面体(V,E,F)は
V=v+f
E=qv
F=e
で表される.
一般の多面体では
V=v+f
E=Σqivi
F=e
になると思われる.
菱形12面体(v,e,f)=(14,24,12)では3稜頂点が8個,4稜頂点が6個ですから,菱形12面体を切稜してできる凧型24面体では,
V=26
E=3・8+4・6=48
F=24
と考えられる.
さらに,凧型24面体(v,e,f)=(26,48,24)ですから,凧型24を切稜してでき多面体面体では,
V=50
F=48
したがって,E=96と考えられる.
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ここで,中川宏さんによる実験結果を紹介したい.
木工ではもう限界なのですが,菱形12面体を切稜してできた凧型24面体をさらに切稜してみました.なんとなくしか面の形がつかめないのですが,おそらく菱形48面体ができるのではないかと思います.
流れからすると菱形も等面と予想されます.
多面体 頂点 稜 面
正四面体 4 6 4
立方体 8 12 6
菱形12面体 14 24 12
凧型24面体 26 48 24
菱形48面体 50 96 48
となっていそうです.
稜と面は立方体以降は2倍になっています.菱形と凧型を交互に無限に続くなら面白いですね.木工では無理ですから計算でお願いしたいところです.
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