■学会にて(京大数理解析研,その13)

 デルタ12面体は,8個の頂点と12枚の正三角形からなる分解不可能なザルガラー多面体で,双子の正十二面体とも呼ばれるデルタ多面体である.

 いざ作ってみると,予想外のことが起こった.四面体を6個を組み合わせることにしたのだが,6個の表面は繋がるのだが,あいだに空洞ができてしまうのである.

 第7の四面体で空洞を埋めると,デルタ12面体ができあがる.この7番目の四面体は,短い辺(s)の長さを1とすると,長い辺(l)の長さは1.289179になる.また,6個の四面体は5s1lで構成されるが,第7の四面体は4s2l(等面四面体)である.

 6個の四面体は長い辺に短い辺が,第7の四面体は長い辺に長い辺が対向して直交する四面体であるが,それぞれの二面角は,

             6個の四面体   第7の四面体

長い辺周りの二面角    81.6869      114.939

対向する辺周りの二面角  96.1984      114.939

その他の二面角      60.8716      44.6975

となる.

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