■ピタゴラスの小石?
小石を1個置き,そこにグノモン型(逆L字型)に小石を3個付け足すと,この4個(1+3)の小石は2×2の正方形を作る.
そこにグノモン型(逆L字型)に小石を5個付け足すと,この9個(1+3+5)の小石は3×3の正方形を作る.
さらに小石を7個付け足すと,この16個(1+3+5+7)の小石は4×4の正方形を作る.
さらに小石を9個付け足すと,この25個(1+3+5+7+9)の小石は5×5の正方形を作る.
すなわち,奇数を順番に足していくと次々に平方数ができるのである.
1+3+5+・・・+(2n−1)=n^2
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【1】アヴィケンナの奇数の正方形
たとえば,最初の25個の奇数を5×5の正方形状に並べる.
1 3 5 7 9
11 13 15 17 19
21 23 25 27 29
31 33 35 37 39
41 43 45 47 49
2本の対角線上の数をそれぞれ足し合わせると
1+13+25+37+49=125
9+17+25+33+41=125
これらの値が等しくなることに不思議はないが,5^3=125となることに不思議さを感じるだろう.
1 3 5 7 9 11
13 15 17 19 21 23
25 27 29 31 33 35
37 39 41 43 45 47
49 51 53 55 57 59
61 63 65 67 69 71
1+15+29+43+57+71=216=6^3
11+21+31+41+51+61=216=6^3
最初の36個の奇数を6×6の正方形状に並べると
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【2】アヴィケンナの奇数の三角形
それでは奇数を三角形状に並べるとどのようなパターンを生ずるだろうか?
1
3 5
7 9 11
13 15 17 19
21 23 25 27 29
31 33 35 37 39 41
各行の和はかならずその行に並んでいる数の個数の3乗になっているのである.数の不思議である.
3+5=2^3
7+9+11=3^3
13+15+17+19=4^3
21+23+25+27+29=5^3
31+33+35+37+39+41=6^3
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