■漸化式と母関数(その6)
フィボナッチ数列の漸化式:an=an-1+an-2 (n≧2),a0=1,a1=1を考える.
その母関数を
f(x)=Σanx^n (n≧0)
とおくと,
anx^n=xan-1x^n-1+x^2an-2x^n-2 (n≧2)
Σanx^n=xΣan-1x^n-1+x^2Σan-2x^n-2
f(x)−1−x=x{f(x)−1}+x^2f(x)
f(x)=1+xf(x)+x^2f(x)
f(x)=1/(1−x−x^2)
f(x)=1/(1−αx)+1/(1−βx)
α+β=1,αβ=−1
α=(1+√5)/2,β=(1−√5)/2
an=(α^n+1−β^n+1)/√5
n→∞のとき,(an)^1/n→α
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[おまけ]カタラン数
B(4)={{1,2,3,4}},{{1,2,3},{4}},・・・{{1},{2},{3},{4}}などの分割は「源氏香」方式の図式で表すことができる.
その際,弧が交差しないようにとれる分割を非交差分割という.B(4)=15であるが,{{1,3},{2,4}}のみが交差分割で,その他は飛行差分勝である.
非交差分割の個数は,カタラン数
(2n,n)/(n+1)
で与えられる.n+4のとき,
(8,4)/5=8・7・6・5/24・5=14
また,カタラン数の母関数は
C(z)=x+{C(z)}^2
C(z)={1−√(1−4z)}/2z
で与えられる.
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