■オイラーの素数生成式(その44)

[定理]−1は4n+1型素数の平方剰余であり,4n+3型素数の平方非剰余である.

(2/p)=+1・・・pが4n+1型素数のとき

     =−1・・・pが4n+3型素数のとき

[定理]4n+1型素数はどれも2つの平方数の和として表される.

 x^2+y^2=pが整数解をもつ

は,

 D=−4,h(−4)=1を意味しているというわけである.

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[オイラーの定理]p=2またはp=1 mod4はどれも2つの平方数の和として表される.

[証]フェルマーの小定理より,a^2+1=0 (modp)なる整数aが存在する.よって,あるu,vについてu^2+v^2=0 (modp)

なら,n=u0^2+v0^2となる整数u0,v0が存在することを示せれば十分である.

 そこで,u=u1,v=v1 (modn),|u1|,|v1|≦n/2

と定める.このとき,u1^2+v1^2=nn1,0≦n1≦n/2

 操作を繰り返し,u1=αn1+u2,v1=βn1+v2,|u2|,|v2|≦n/2とし,w=αu2+βv2とおく.

 等式nn1=n1^2(α^2+β^2)+2n1w+u2^2+v2^2より,

u2^2+v2^2=nn2,0≦n2≦n1/2,かつ,

n=n1^2(α^2+β^2)+2w+n2

 ここで,フィボナッチの等式としてよく知られている恒等式

(a^2+b^2)(c^2+d^2)=(ac−bd)^2+(ad+bc)^2

(a^2+b^2)(c^2+d^2)=(ac+bd)^2+(ad−bc)^2

を用いて,

n1n2(α^2+β^2)=w^2+z^2,z=u2β−v2α,つまり,

nn2=(w+n2)^2+z^2,以下省略.

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 nが2つの整数の平方和で表されることと,nの非平方な素因子=3mod4がないことは同値である.

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